京都綾小路に名ばかりのお堂と小さな庫裏をかまえる地蔵寺。この寺にはもう一つの顔があった。

刑部小十郎の仕える仙石藩と、隣接する島北藩は、かねてより不仲であった。

江戸城内の見廻りを終えた勘兵衛のもとへ、急報が飛び込んできた。番町で使番が斬り殺されたとのことだった。

奉行から別御用を仰せつかった同心・楓山主税助。その御用とは、大身旗本の姫を知行地・下仁田まで護衛するというものだった。

長崎でシーボルトの警護役を務めていた井端進作が、役目の上の不手際で自害した。

「この世の中の、すべての人があの人をどう言おうと、私だけは信じてあげたいのです」組紐屋のお幸は盗賊の疑いをかけられた与七をそう言ってかばった。

進化する馳ノアール−−−新たなステージへ。

ここはどこ? たよりないひとり歩きで道に迷ったときの恐怖。日常の裂け目に落ちこんでこぼれ出た無意識の悪意。

帰り道、ロープウェイ、病院、オフィス、映画撮影現場―現代社会のごくありふれた場にひそむ闇。人気ホラー短編シリーズ第三弾。

ベストセラー作家のジーニーは、20年ぶりのクラス会出席のため故郷を訪れた。

室町時代の末。近江の湖北地方。

チャールストンの夏の恒例行事といえば、ヨットレース。

都立K高校三年四組、天童玲美。

キャバクラのボーイ・タクトは、店のナンバーワン・エリカにストーカー退治を依頼され、また気になる存在の新人キャスト・花梨に他人の近未来を知る不思議な力が備わっているのを知る。

宇宙に浮かぶ全長六マイルのシーラカンス。それは航行中の船舶の修理や造船を目的とした浮きドックだった。

宇宙に浮かぶ全長六マイルのシーラカンス。それは航行中の船舶の修理や造船を目的とした浮きドックだった。

呪われた過去と訣別するため、ケイたち三人は日本国政府に宣戦布告する。

一九六一年、衛藤一家は希望を胸にアマゾンへ渡った。

文芸編集者・笹谷美緒に、覆面作家・飛鳥彰から柿本人麻呂をめぐる鼎談メンバーの指名が。

草木も眠る丑三つ時、雅な古都の尼寺に絶叫が上がり、縄でくびれた賊が揺れていた。

その写真にたまたま写っていた人物こそピジョン氏だった。

財団法人“日本の自然と伝統を守る会”理事長奥寺真一郎が殺された。現場には「義によって…」の血書が残されていた。

“ひかり116号”の個室で発見された血まみれの男が、おれを刺したのは刑事の十津川―と言い残して絶命した。

三月三日、東京で七歳の少女鏑木美加が誘拐された。身代金一億五百万円を支払って解放されたが、犯人は逃走。

警視庁に次々と送りつけられる白骨。

原宿のマンションで、雑誌記者と女性が殺された。その時刻、現場で猿の啼き声が響いたという。

酔いどれ探偵ミロは、当てにしていた遺産を持ち逃げされた。

長身痩躯で超美形の心理探偵“ハーレクイン”。彼のオフィスへ望みを叶えて欲しいとやってくる迷えるクライアントたち―。